三井物産は4月11日、プライムポリマー(三井化学65%、出光興産35%)と共に、プライムエボリューシンガポール 社(EVLS社)をシンガポールに2012年10月に設立し、2016年8月から営業運転を開始していたが、10日、竣工式を執り行ったと発表した。
式典には、リム・フン・キャン 通商産業大臣、篠田在シンガポール日本大使はじめ、顧客およびその他関係者を含め総勢約300名が出席、同事業の成功を祈念するとともに政府関係者や三井物産はじめプロジェクトパートナー各社の代表による鏡開きも行われた。
席上、シンガポール経済開発庁Energy & Chemicals部門のダミアン・チャンExecutive Directorからは「日本以外では初の海外拠点であるエボリュープラントの竣工は、付加価値の高い製品群を取りそろえるシンガポールの魅力が反映されたものであり、わが国を拠点にアジア人が活躍する機会を生む模範となることを大いに歓迎する。われわれは今後も化学産業の成長に全力を尽くし、シンガポールで良好な雇用機会を創出する企業を引き続き支援する」との挨拶があった。
EVLS社が製造・販売している「エボリュー?」は、高強度、密封性、低臭気、ヒートシール性 や外観に優れ、液物包装やパウダー包装などに求められる高機能シーラント用メタロセンポリマー。アジア市場では、高機能シーラント用材料のさらなる需要拡大が見込まれており、三井物産はこうした需要を獲得するため、成長するアジア市場に近いシンガポールにEVLS社を設立した。今後、同事業を通じてシンガポールならびにアジア各国・地域の発展に貢献していくとしている。