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プライメタルズ、イタリア社向けビレット連鋳機近代化工事が完工し操業開始

プライメタルズテクノロジーズは4月6日(ロンドン)、イタリアの製鉄会社ヴァルブルーナ社(Acciaierie Valbruna S.p.A.)のボルツァーノ工場向けの近代化工事を完工し、3ストランド(条)方式ビレット連続鋳造機が操業を開始したと発表した。近代化工事により本プラントは、最大180㎜角のステンレス鋼および特殊合金鋼のビレットの生産が可能になった。また、鋳造機の湾曲半径を7mから9mにまで拡大して、さらに大断面のビレットを生産する改造工事も可能な仕様としている。

プライメタルズテクノロジーズは、1992 年にボルツァーノ工場へ、湾曲半径7m、年産能力20万トンの3ストランド(条)方式ビレット連続鋳造機を納入し、2015 年には、稼働率向上を目指してこの連鋳機を改良。今回の近代化工事は2016 年9月の計画休止期間中に実施された。

今回の近代化工事では、この湾曲半径を9mに拡大した。これは160㎜角以上の大断面ビレット製造に不可欠だが、同時に、将来的な200㎜角のビレット製造への能力拡張の基盤も構築できた。また今回の工事では、160㎜角および180㎜角の大型鋳型に対応して油圧式オシレータを改造し、二次冷却装置を新設したほか、出側には新たに垂直型油圧せん断機(切断能力800 トン)を設置した。

ヴァルブルーナ社は、イタリア北東部のヴィチェンツァに拠点を置き、イタリア鉄鋼業界のマーケットリーダーとして、ステンレス鋼および特殊合金を製造。同社の従業員数は1,500名で、年間17万トンの高品質特殊鋼を生産しており、ボルツァーノ工場は丸棒と六角形断面のステンレス棒鋼および特殊合金棒鋼の生産に特化している。

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