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昭和電工子会社、大手飲料メーカーカラバオ社とタイに製缶会社を設立

◇エナジードリンクの海外展開加速を高品質アルミ缶で加勢

昭和電工は3月30日、連結子会社である昭和アルミニウム缶(東京都品川区)が、タイの大手飲料メーカー Carabao Group Public Company Ltd.(バンコク、以下、カラバオ社)との間で、アルミ缶の製造・販売を行う合弁会社を設立すると発表した。工場はバンコク近隣のチャチェンサオ県に建設する予定で生産能力は年間10億本。2018年中の稼働を目指す。総投資額は約22億バーツ(約73億円)。

カラバオ社はタイのエナジードリンク市場で第2位のシェアを持つ飲料メーカー。今シーズンより英国プレミアリーグのチェルシーフットボールクラブとパートナーシップ契約を結ぶなど、ブランド戦略による海外展開を進め、東南アジア諸国や英国を中心に販売を伸ばしている。カラバオ社は輸出用製品にアルミ缶を用いており、海外事業の拡大にあたって、充填能力の増強とともに、高品質なアルミ缶の安定供給体制の構築をめざしている。

昭和アルミニウム缶は、ベトナム北部(ハノイ市近郊)のアルミニウム製缶メーカー ハナキャン・ジョイント・ストック・カンパニー(以下、ハナキャン社)を2014年5月に子会社化し、本年2月には中部(ダナン市近郊)での第2工場建設を決定した。昭和アルミニウム缶の生産技術力と品質管理体制を導入したハナキャン社の製品は、顧客から高い評価を受け、同国での販売を順調に拡大している。

昭和電工は、アルミ缶事業の成長戦略としてアジアを中心とした海外事業の拡大を志向しており、ベトナムに続く新興国市場への参入を検討してきた。カラバオ社はカンボジアなど、今後人口増加や所得水準の向上が見込まれる市場で過半を超える市場シェアを有し、今後も事業成長が見込めることから、今回、合弁会社の設立に至った。

新会社では年産能力10億缶の缶体の生産設備を1ライン設置し、隣接するカラバオ社の充填工場に製品を供給する。なお、缶蓋はハナキャン社が優先納入権を有する。

昭和電工グループは現在進行中の中期経営計画「Project 2020+」において、海外事業の拡大を重要課題に掲げている。アルミニウム缶事業は、市場成長を先取りした事業規模の拡大を図る「成長加速」事業に位置づけており、本件はその具体化を図る施策の一つとなる。
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<合弁会社の概要>
会社名: 未定
事業内容: アルミニウム缶の製造・販売
所在地: タイ王国チャチューンサオ県バーンパコン郡(バンコク近郊)
設立日: 2017年4月(予定)
工場稼働開始日: 2018年10月(予定)
資本金: 7億タイバーツ
出資比率: カラバオ社74%、昭和アルミニウム缶24 %、昭和電工2%

<カラバオ社概要>
会社名: Carabao Group Public Company Ltd.
事業内容: エナジードリンク「Carabao」を中心とした飲料の製造・販売
本社所在地: タイ王国バンコク近郊
設立日: 2001年
代表者: Sathien Setthasit (Chairman)

以上

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