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東芝、インドネシア・サルーラ地熱発電所に蒸気タービンおよび発電機を納入

世界最大級のコンバインド型地熱発電所向けに蒸気タービンおよび発電機を納入

東芝は3月22日、地熱蒸気タービンおよび発電機を納入した、世界最大級の地熱発電プロジェクトであるインドネシア・サルーラ地熱発電所が運転を開始したと発表した。今回運転を開始したのは、全部で3系列ある発電設備のうちの最初の1系列目で、2018年までに3系列全てが運転を開始する予定。3系列全てが運転を開始すると、出力320.8メガワットを発電する世界最大級の地熱発電所となる。

同プロジェクトは、北スマトラ州サルーラ地区に東芝製フラッシュ型発電設備と米国オーマット・テクノロジーズ社(以下、オーマット社)製のバイナリー型発電設備を組み合わせた約110メガワットのコンバインド型地熱発電設備を3系列建設するもの。同コンバインド型発電設備は、地中からの蒸気を直接利用するフラッシュ型発電設備と、フラッシュ型のタービンを回転させた後の蒸気を利用して沸点の低い媒体を蒸気化し、タービンを回転させるバイナリー型発電設備とを組み合わることにより、高い発電効率を実現するもの。

東芝とオーマット社は2015年10月に戦略的協業契約を締結し、世界トップシェア(注1)の東芝製フラッシュ型発電設備と、オーマット社が世界トップシェア(注2)を占めるバイナリー型発電設備を組み合わせたコンバインド型地熱発電システムを推進している。本協業契約を締結後、トルコ・クズレデレ第3地熱発電所2号機向けのコンバインド型地熱発電システムを両社が受注し、当該案件は順調に進捗している。

約28,000メガワット相当の地熱資源量を有し、世界第2位の地熱資源国と言われるインドネシアを含め、世界には豊富な地熱資源があると言われている。東芝とオーマット社は、サルーラ地熱発電所での実績に加え、日本政府が推進する質の高いインフラ輸出政策により組成されたファイナンスを含む各種支援の活用により、高効率なコンバインド型地熱発電システムの受注を拡大していく。
注1 発電設備容量ベース(東芝調べ)
注2 発電設備容量ベース(東芝調べ)

<プロジェクトの概要 >
1.発電所名:サルーラ地熱発電所
2.開発事業者:Sarulla Operations Ltd.
3.所在地:インドネシア北スマトラ州サルーラ地区
4.東芝納入設備:60メガワット地熱蒸気タービン・発電機3台
5.総出力:320.8MW(3系列)

<サルーラ地熱発電所>
※参考画像は添付の関連資料を参照

参考画像
http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0440103_01.JPG

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