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日本製紙、インドで紙器加工事業へ本格参入

■現地最大手の紙カップ事業会社を買収

 

日本製紙は1月24日、2016年12月、インド最大の紙カップメーカーであるPlus Paper Foodpac Private Limitedと、同社の発行済み全株式の取得について合意したと発表した。2017年1月末までに取得を完了する予定。グループの紙器加工事業の海外展開としては、先ごろ新工場が竣工したベトナムに続く取り組みとなる。

 

同社は第5次中期経営計画(2015年度~2017年度)において、今後成長が期待される分野に経営資源を積極的に振り向けることにより事業構造転換を進め、将来にわたる持続的成長を目指している。パッケージ分野はその一つであり、経済成長が続くアジアでは今後も個人消費拡大に伴い、飲料および食品用を中心に紙器市場が伸びていくと期待されている。

 

中でも13億人の人口を有するインドはその市場規模に加え、年率8%超の経済成長を持続しており、今後は中間所得層の拡大に伴う外食産業での需要増、ゴミ問題の深刻化によるプラスチックから紙へのシフトなどを背景に、紙器市場の拡大が見込まれる。今回の買収によりインドで初の製造・販売拠点を獲得した当社は今後、同社をベースにグループ事業の拡大に努め、更なる企業価値の向上を図っていく。

 

■Plus Paper Foodpac Private Limited の概要

(1)所在地:インド・ムンバイ市

(2)資本金:284百万インドルピー(約4.8億円)

(3)持株比率:日本製紙100%

(4)売上規模:約10億円

(5)事業内容:紙コップ等の紙器製造・販売

(6)組織体制:本社(ムンバイ)、2工場(インド北部、西部)、1営業所(デリー)

 

 

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