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シンケールス、兵庫・加東市に焼き菓子工場、生産6割増

洋菓子ブランド「ファクトリーシン」を展開するシンケールス(神戸市)は兵庫県加東市に新工場を建設する。6月から稼働させ、年間生産量を将来4,000万個と現在より6割増やす計画だ。素材や味にこだわった高価格のマドレーヌやスフレなど高付加価値品を製造し、利益率を高める。

 

新工場は敷地面積1万1,000㎡で、建屋面積が約1,650㎡。兵庫県小野市にある既存工場の工程を新工場に移し、既存工場はこれまで外注していた包装作業の拠点にする。小野工場の従業員約50人のうち35人程度を配置転換し、約20人を新規雇用する。投資額は約6億円。

 

焼き菓子を作る型の洗浄、油の塗布といった工程の自動化も進め、生産効率を高める。敷地の空きスペースに従業員向けの託児所などを整備する予定で、働き手の確保につなげやすくする。

 

シンケールスは洋菓子ブランド「ファクトリーシン」を展開し、全国の百貨店やショッピングセンターに53店の直営店を持つ。2021年3月期までに売上高を現在の約1割増の29億円、経常利益を8割増の1億8,200万円に高める計画。

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