/2016.12.14
ジェイテクト子会社の宇都宮機器(栃木県宇都宮市)は2018年、清原工業団地(同)内に自動車部品の新工場を建設する。軸受けを製造し、5年後に生産能力、売り上げともに現在比で2割増を目指す。円安基調もあり自動車関連企業からの引き合いが好調。既存工場はフル稼働状態にあり、新工場で需要増に対応する。土地取得を含む投資額は約20億円。
清原工業団地の分譲を手がける宇都宮市街地開発組合(同)から、約4万6,000㎡の用地を取得する。取得額は約8億5,500万円を見込む。新工場の延床面積は4~6,000㎡とする見通し。既に設計を始めており、2017年夏までに着工し、18年夏ごろの稼働を目指す。
宇都宮機器が手がけるのは、ニードルローラーベアリング(針状ころ軸受け)と呼ばれる部品。四輪向け、二輪向け、カーエアコンの圧縮機向けなどを手がけている。特に四輪向け引き合いが強まっている。
稼働当初は既存の設備を移管するため、月産約1,000万個の能力を維持する。既存の本社工場の空いたスペースなどを活用して、新たな設備を導入する。
2016年3月期の売上高は74億円で、21年3月期には90億円を目指す。同社の取引のうちトヨタ系列は3割超で、トヨタ系以外が6割近くを占める。