リープヘル、インテリジェント支援システムとデジタルソリューションを強化

・建設・鉱山現場の「つながる現場」実現へ

リープヘル(Liebherr):2026年9月2日

リープヘルは9月2日、ドイツで開催される「シュタインエキスポ2026(steinexpo 2026)」で、建設、砕石、鉱山分野向けの最新のインテリジェント支援システム、デジタルアプリケーション、コネクテッドサービスソリューションを披露すると発表した。

リープヘルは、機械の制御を支援するインテリジェントなシステムから、操作コンセプト、デジタルサービス、フリート管理ソリューションまで幅広く展示する。技術開発の軸には安全性と生産性向上を据え、オペレーターを支援するとともに、作業工程やメンテナンス、車両・機械群の管理を最適化する。会場の同社ブース(A27)の「テクノロジーパビリオン」では、来場者が各技術を実際に体験できる。

■作業精度と効率を向上

インテリジェント支援システムは、オペレーターの反復作業を軽減し、作業を高精度化する。土工分野では2Dおよび3Dマシンコントロールシステムを採用し、掘削や整地作業の精度向上を支援する。

また、マテリアルハンドリングでは「バケットフィリングアシスト(Bucket Filling Assist=BFA)」を投入する。リープヘルの第8世代クローラーショベルに搭載可能で、ストックパイルへのバケットの進入を自動化。安定した積載量を確保するとともに、積み込みサイクルやブーム操作を最適化し、土砂などの搬送効率を高める。

さらに、アーティキュレーテッド・ダンプトラックおよびホイールローダー向けに、それぞれ専用機能を備えた「リープヘル計量システム(Liebherr weighing system)」を展開する。運搬車両への積載量を正確に把握することで、過積載や積載不足を防止し、輸送工程の生産性を高める。

ホイールローダーでは、適応型作業灯や統合型タイヤ空気圧監視システムも採用。オペレーターの快適性を向上させながら、機械の運用コスト低減に貢献する。

■歩行者検知などで安全性を向上

安全性も同社の技術開発をけん引する重要なテーマとなっている。

ホイールローダー向けの「アクティブ・ペデストリアン・ディテクション・ウィズ・ブレーキアシスト(Active pedestrian detection with brake assist)」は、作業エリア内の歩行者や移動する障害物を検知する。特に、作業スペースが限られる建設現場や鉱山などで潜在的な危険を早期に把握し、音声と視覚による警告でオペレーターに知らせる。同技術はテクノロジーパビリオンに加え、リープヘルの「Xパワー(XPower)」ホイールローダーによる実演でも紹介する。

「スカイビュー360°カメラシステム(Skyview 360° camera system)」は、複数のカメラによってホイールローダー周辺をパノラマ映像で表示し、死角を大幅に削減する。アクティブ人物検知機能と組み合わせることで、砕石場や建設現場での安全性をさらに高める。

クローラードーザーに搭載する「OAS支援システム(OAS assistance systems)」も、安全性と作業効率の向上を狙ったもの。自動化レベルの異なる各種機能によって難易度の高い作業を支援し、将来的な革新的アプリケーションの基盤を構築する。

■操作インターフェースを進化

人と機械のインターフェースも継続的に進化させている。「インテュージ(INTUSI)」操作コンセプトでは、人と機械のインタラクションを簡素化。適応型で直感的なシステムにより、各種支援機能や機械データを中央のユーザーインターフェースに集約する。今後、複数の機械への段階的な導入を進める。

将来の作業環境を想定した人・機械間のインタラクション技術も展示する。ジョイスティック操舵や、従来型のステアリングホイールを持たないキャブなどのコンセプトを通じ、操作性の向上と人間工学に配慮した作業環境を提案する。

また、「リープヘル・シミュレーター(Liebherr simulator)」では、最新の機械技術を実際の作業シナリオに近い環境で体験できる。移動式トレーニングソリューションは、実機の操作系統とリアルな作業環境を組み合わせ、実践的かつ安全なオペレーター教育のメリットを示す。

■デジタルサービスで稼働率向上

機械の状態やメンテナンス、フリート性能を可視化するデジタルサービスも強化する。

「マイリープヘル・メンテナンス(MyLiebherr Maintenance)」は、機械の状態、メンテナンス情報、サービス履歴を一元管理する。「マイアシスタント(MyAssistant)」などのデジタルソリューションと連携することで、異常を早期に発見し、より正確なメンテナンス計画の策定を可能にする。

「マイリープヘル・パフォーマンス(MyLiebherr Performance)」では、機械の性能や燃料・エネルギー消費に関するデータを提供し、設備の稼働率や運用コストの最適化を支援する。

さらに、「アイオーマイン(IoMine)」の「メインテイン(Maintain)」ポートフォリオに含まれる「データビュー(Data View)」では、車両・機械群に含まれる全機械の状態や性能を明確な分析データとして比較できる。機械イベントやリープヘルの支援システムから得られるデータを基に、ダウンタイムの削減、計画的なメンテナンス、機械稼働率の向上を支援する。

診断関連では「リディアグ・カスタマー(LiDIAG Customer)」を展開。診断データを直接利用できるようにすることで、トラブルシューティングや機械パラメータの読み出し、ソフトウエア更新、油圧設定などのサービス作業を迅速化する。

■デジタル化・自動化で次世代現場を提案

リープヘルは、インテリジェント支援システム、デジタルサービス、コネクテッドマシンを組み合わせることで、建設現場、砕石場、鉱山における安全性、生産性、機械稼働率を具体的に向上できることを示す。

シュタインエキスポ2026では、テクノロジーパビリオンと実機デモエリアを通じ、デジタル化と自動化が現代の建設・鉱山機械の効率的な運用にどのように寄与するかを実演する。

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