コマツ、ウィリアムズF1との技術協力を拡大、油圧分野のイノベーションパートナーに就任

・人材育成も強化

コマツは9月3日、F1チーム「アトラシアン・ウィリアムズF1チーム(Atlassian Williams F1 Team)」とのグローバルパートナーシップ契約を更新し、技術協力を拡大すると発表した。今回の契約更新に伴い、コマツはウィリアムズの「オフィシャル・ハイドロリック・イノベーション・パートナー(Official Hydraulic Innovation Partner)」に就任。コマツのエンジニアが将来のF1マシンに搭載される主要部品の開発を支援するなど、両社のエンジニアリング技術を融合し、イノベーション創出を加速する。

両社はこれまで、技術、人材育成など幅広い分野で連携してきた。今回の契約更新では、コマツが長年培ってきた油圧をはじめとする技術力を生かし、ウィリアムズのF1マシン開発に関する技術面での協力を一段と深める。パートナーシップの一環として、今後もF1マシンの車体などにコマツのロゴを掲出する。

また、次世代のSTEM(科学・技術・工学・数学)人材育成にも取り組む。両社が展開する「Komatsu Williams Engineering Academy(KWEA)」では、世界各国から毎年10人の工学系学生を選抜。メンタリングや実践的な経験、技術分野の学習機会などを提供している。契約更新後も、世界各地の「Formula Student」および「Formula SAE」プログラムから優秀な学生を募集する。

さらに、新たに「Komatsu Williams Leadership Academy」を設立する。同プログラムは、世界各地のコマツグループ社員を対象とした人材開発プログラムで、次世代を担うリーダーの育成を目的とする。

コマツでは、今回のパートナーシップを単なるスポンサーシップにとどめず、F1の最先端技術やウィリアムズが持つエンジニアリング・マネジメントの知見を、技術革新や人材育成につなげる考えだ。学生やコマツグループ社員に両社の知見・経験を学ぶ機会を提供し、将来の技術開発を担う人材の育成を進める。

コマツの今吉琢也代表取締役社長兼CEOは、「信頼できるパートナーとともに複雑な課題に挑戦することで、大きな技術革新を生み出すことができる」とし、ウィリアムズとの共通価値観である「やり抜く」「共に創る」「誠実に取り組む」の下、両社の知見共有と次世代エンジニア育成を推進すると説明。「未来の技術につながる新たなアイデアの創出を加速」し、技術力を高めることで、イノベーションを通じた新たな価値提供につなげる方針を示した。

一方、ウィリアムズのジェームズ・ボウルズチーム代表は、両社の関係について、直近3年間に加えて、同チームが最後にチャンピオンシップを獲得した時代までさかのぼる長い関係があると説明。チーム創設50周年の節目を迎える中、コマツとのパートナーシップをさらに拡大できることへの期待を示し、2027年以降も関係を発展させていく考えを表明した。

アトラシアン・ウィリアムズF1チームは、1977年にサー・フランク・ウィリアムズとサー・パトリック・ヘッドによって設立。英国オックスフォードシャー州グローブを拠点とし、F1でコンストラクターズ選手権9回、ドライバーズ選手権7回、グランプリ114勝の実績を持つ。最高峰のモータースポーツで培ったエンジニアリング技術を基盤に、F1の発展に取り組んでいる。

ニュースリリースあ