キャタピラー(Caterpillar):2026年1月29日
キャタピラーの金融子会社であるキャット・ファイナンシャル(Cat Financial)は1月29日、2025年通期および第4四半期(10〜12月)の業績を発表した。2025年は小売新規取扱高が拡大し、延滞率は過去最低水準を維持した一方、税務要因の反動などにより最終利益は前年を下回った。
■第4四半期(2025年10〜12月)業績
第4四半期の売上高は9億4,900万ドルとなり、前年同期の8億8,300万ドルから7%増加した。平均運用資産の増加によるプラス効果(8,900万ドル)が主因で、平均融資利率の低下によるマイナス影響(1,800万ドル)を一部相殺した。
純利益は1億3,900万ドルで、前年同期の3億5,700万ドルから61%減少した。
税引前利益は1億9,300万ドルとなり、前年同期の1億4,000万ドルから38%増加。平均運用資産の増加(3,400万ドル)と信用損失引当金の減少(1,900万ドル)が寄与した。
法人税費用は5,400万ドルとなり、前年同期の2億1,700万ドルの税効果益から大きく反転した。2024年第4四半期には、為替換算に関する税制改正に伴う非現金の税効果益2億2,400万ドルが含まれていた。
第4四半期の小売新規取扱高は40億7,000万ドルで、前年同期の36億9,000万ドルから10%増加。全セグメントで取扱高が拡大した。
■与信動向
2025年末時点の延滞率は1.37%と、2024年末の1.56%から改善した。
回収後償却額は2025年が1億100万ドルで、2024年の1億1,500万ドルを下回った。
2025年12月31日時点の信用損失引当金残高は2億8,400万ドルで、金融債権に対する比率は0.86%(2024年末は2億6,700万ドル、0.91%)。
■2025年通期業績
2025年通期の売上高は36億3,000万ドルとなり、前年の34億9,000万ドルから4%増加した。平均運用資産の増加による増収効果(2億2,200万ドル)が主因で、平均融資利率の低下(6,800万ドル)が一部マイナス要因となった。
純利益は5億4,000万ドルで、前年の5億9,800万ドルから10%減少した。
税引前利益は7億3,400万ドルとなり、前年の5億3,300万ドルから38%増加した。2024年に計上した海外事業売却損2億1,000万ドルが剥落したことに加え、平均運用資産の増加(9,000万ドル)が寄与した。一方、2024年にあった保険金収入(3,300万ドル)の反動や、信用損失引当金の増加(3,100万ドル)が減益要因となった。
法人税費用は1億9,300万ドル。前年は為替換算に関する税制改正に伴う非現金の税効果益2億2,400万ドルを含む6,600万ドルの税効果益が計上されていた。
2025年通期の小売新規取扱高は142億6,000万ドルで、前年の132億4,000万ドルから8%増加。鉱山機械(マイニング)を除く全セグメントで増加した。
■経営コメント
キャット・ファイナンシャル社長で、キャタピラーの金融プロダクツ部門を統括するデーブ・ウォルトン(Dave Walton)氏は、
「2025年は小売新規取扱高が堅調に推移し、延滞率は過去最低水準で年を終えた。当社は戦略の着実な実行と、キャタピラーの顧客およびディーラーを支える金融サービスの提供に引き続き注力し、長期的で収益性の高い成長に向けた体制を整えている」
と述べた。
■キャット・ファイナンシャルの概要
キャット・ファイナンシャル(Cat Financial)は、建設機械・鉱山機械、オフハイウェイ用ディーゼル・天然ガスエンジン、産業用ガスタービン、ディーゼル電気機関車の世界的メーカーであるキャタピラー(Caterpillar)の金融子会社。建設機械やエンジン、ソーラータービン(Solar Turbines)、純正部品・サービス向けに、顧客およびキャットディーラー向けの幅広い金融ソリューションを提供している。本社は米テネシー州ナッシュビルにあり、北米・中南米、アジア、オーストラリア、欧州、アフリカに拠点を展開する。
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