メッツォ、銅業界向け最新技術を米国国際会議で披露

・「Extraction 2025」併催の第12回国際銅会議にて、製錬・電解・選鉱の包括的ソリューションを発信

メッツォ (Metso):2025年11月11日

フィンランド・エスポー発、鉱物処理および金属精錬分野で世界をリードするメッツォ社(本社:フィンランド・エスポー)は、2025年11月16日から20日にかけて米国アリゾナ州で開催される「第12回国際銅会議(International Copper Conference)」に出展する。同会議は、非鉄金属の抽出・精錬技術をテーマとする大型イベント「Extraction 2025」の一環として開催され、メッツォは主要スポンサーの一社として参画する。

■銅・ニッケル・コバルトを軸に、持続可能な製錬技術を提案

会期中、メッツォは銅を中心に、ニッケルやコバルトを含む非鉄金属の製錬・精製に関する最新の研究成果と技術革新を発表。特に、鉱石品位の低下という業界共通の課題に対し、同社の包括的なプロセスソリューションが果たす役割を強調する。

「今後、世界的に銅の需要は大きく伸びると予測されています。一方で、鉱石の品位低下が進む中、効率的な抽出技術の確立が急務です」と語るのは、同社製錬部門バイスプレジデントのユルキ・マッコネン氏。「Extraction 2025は、業界のキープレイヤーと知見を共有する絶好の機会です」と意気込みを語った。

■ブース展示と講演で多角的にアプローチ

メッツォは会場内ブース(#312)にて、鉱石採掘から精製銅の生産に至るまでのエンドツーエンドの持続可能なソリューションを紹介。加えて、同社の専門家による基調講演も予定されており、以下のような注目トピックが発表される:

  • 新設銅製錬所における設備投資(Capex)構造の最適化
  • 銅スラグの還元・浄化におけるバイオカーボンの適用性評価
  • 年間62万トン規模の電解精製設備「Heding Copper」におけるタンクハウス搬送技術
  • フローテーションラウンダー改修が選鉱プロセスに与える影響

講演スケジュールや詳細は、同社公式ウェブサイトにて公開されている。

■銅製錬の全工程を網羅する「Metso Plus」ソリューション

メッツォは、鉱石の分析・試験からプロセス設計、選鉱・電解・製錬設備の提供に至るまで、銅製錬の全工程をカバーする技術とサービスを展開。特に「Metso Plus」ブランドの下、グリーンフィールド(新設)およびブラウンフィールド(既存施設改修)双方のプロジェクトにおいて、環境負荷の低減と生産性向上を両立するソリューションを提供している。

■ メッツォ (Metso)について
メッツォは、骨材処理・鉱物加工・金属精錬分野における持続可能な技術とサービスのグローバルリーダー。2024年末時点で約50カ国に約17,000人の従業員を擁し、同年の売上高は約49億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキに上場している。

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