日本発条(ニッパツ)、インド拠点でモーターコア事業を拡大へ

・電動化需要を背景に約100億円規模の投資計画

日本発条(ニッパツ、横浜市金沢区)は11月12日、インドにおけるモーターコア生産体制の強化に向けた投資を決定したと発表した。自動車の電動化需要が急速に拡大するインド市場を見据え、現地工場の改築と設備導入を進める。

インドでは電動車両の普及が加速しており、モーターの主要部品であるモーターコアの需要も比例して増加が見込まれる。ニッパツはこの市場動向に対応するため、マハーラーシュトラ州チャトラパティ・サンバジナガル(旧オーランガバード)にあるグループ会社 NHKオートモーティブコンポーネンツインディア株式会社 の工場を改築し、新たな生産ラインを整備する。

同社はこれにより、モーターコア事業のグローバル売上高を 2030年度に300億円超 へ拡大することを目標としている。

今回の投資は、ニッパツ精密事業の収益基盤強化に直結するプロジェクトと位置づけられている。グローバル生産体制の拡充を通じて、同社は電動化市場における競争力を高め、持続的な成長を図る構えだ。

<投資内容と計画>

  • 初期投資額:約15億円
    プレスラインを中心とした設備導入を実施。改築完了は2026年7月を予定。
  • 将来投資:約50億円規模
    工場増築や追加設備導入を計画。2030年までの総投資額は約100億円に達する見込み。

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