JIG-SAWと酒井重工業による自動操縦標準機開発プロジェクトにフジタが参画

 酒井重工業は10月10日、JIG-SAW(東京都千代田区)と酒井重工業が共同で取り組むロードローラ向け自動操縦等の機能を実用搭載する業界標準機「Auto-Drive Synchronized Control System(略称:ASCS) for Compaction Equipment※」プロジェクトに、㈱フジタ(東京都渋谷区)の参画が決まったと発表した。引き続き同プロジェクトは、様々な企業・事業体と連携し、業界標準機の実現に向けて取り組んでいくとしている。

 なお、同プロジェクトへの建設会社の参画は、㈱大林組、㈱安藤ハザマ、大成建設、㈱熊谷組、清水建設に続き、6社目となる。

 ASCS for Compaction Equipment プロジェクトは、i-Construction分野における盛土等の土木構造物に求められる品質(剛性・密度等)に大きく影響する締固め工程で用いられる締固め機械に関する自律制御並びにこれらの自動操縦等の機能を実用搭載する業界標準機開発を目的としている。

 JIG-SAWと酒井重工業は、2015年より、共同でロードローラ向けの自律走行・操縦システムの共同研究開発及び実証を継続して実施してきた。これは酒井重工業の建機(ロードローラ)とJIG-SAWが開発する自律走行・操縦ソフトウェアを連携稼働させるもので、実用化・製品化を目指して取り組んできたが、研究開発及びテスト等のプロセスを経て、2019年より実際の走行・稼働を実現場で実証することが可能なレベルとなった。

 酒井重工業は、業界標準機の開発を目指し、より広範な関連業界各社との連携強化を図るため、2019年6月にJIG-SAWと共同で、締固め機械向け自動操縦プロジェクト『Auto-Drive Synchronized Control System(ASCS)for Compaction Equipment』に関する覚書を締結した。これにより、実用化に向けた取り組みを加速させ、2024年10月には共同開発した『自動運転ローラ(ARMs)』の受注を開始する。

 同プロジェクトは、今後もより広範囲での共同体としての展開を予定しており、引き続き建設会社の各プロジェクトへの参画等を通じ、『自動運転ローラ(ARMs)』の完成度を高める研究・開発を進めていく。

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。