住友建機、日本道路と共同で「アスファルトフィニッシャの自動操舵・自動伸縮システム」を開発

 住友建機は6月 5日、日本道路と共同で「アスファルトフィニッシャの自動操舵・自動伸縮システム」を開発したと発表した。この技術は、5月24日~26日、幕張メッセで開催された「建設・測量生産性向上展」(CSPI-EXPO)において実演し、多くの関心が寄せられた。

 住友建機は、以前から舗装の安全、省力、省人化を目的にアスファルトフィニッシャの新技術開発に取り組んできた。日本道路と共同で開発した技術は、機械左右に取り付けたステレオカメラにより、型枠や切削面などの段差を舗装幅として検知、舗装端を基準にしながらアスファルトフィニッシャのスクリードとステアリングを自動で制御する。この2つの操作が自動化されることによりオペレータにかかる作業負担が大幅に軽減され、経験の浅いオペレータでもより安全と品質に意識を向けた質の高い施工、生産性の向上が可能になる。また、一般的なICT施工のように設計データを入力する必要がありませんので、より手軽に扱えることも特徴。

 すでに試験施工は実証済みであり、今後はアスファルト混合物を用いた試験舗装を実施し、実用に向けたシステムの最終調整を行う予定。

 住友建機は今後も新たな技術開発を積極的に推進し、労働力不足など社会的問題に適切に対応し、生産性向上に寄与するよう努めていくとしている。

 ニュースリリース