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川崎重工、台湾向けに蒸気タービン発電設備を受注

 川崎重工業は8月4日、台湾で廃棄物処理事業を行う達和環保服務股份有限公司が設立した達和鹿草環保股份有限公司(以下、達和鹿草)から28MWの蒸気タービン発電設備1基を、川重商事を通じて受注したと発表した。

 達和鹿草は、嘉儀縣鹿草清掃工場(台湾)の運転開始から20年間受託運営してきたが、次の20年間の受託運営に向けて基幹改良工事を実施することになった。

 今回受注した蒸気タービン発電設備は、同基幹改良工事で中心的な役割を担い、廃棄物焼却で発生する熱の有効活用による省エネルギーとCO2排出量の削減を実現する。蒸気タービン発電設備一式は、2023年7月に出荷し、運転開始は2023年12月を予定している。発電した電力は、工場内で利用されると共に余剰電力は外部へ販売される。

 今回の受注は、2001年に川崎重工が納入した蒸気タービン発電設備の更新であり、設備の性能改善によりさらなる省エネルギー化を図る提案であったことに加え、20年間トラブルが無く運転され信頼性が高かったことや、納入当初からアフターサービス対応を丁寧に行ってきたことなどが、総合的に高く評価されたもの。

 川崎重工が開発した発電用蒸気タービンは、1956年(昭和31年)の生産開始以降、国内外の多くの顧客のニーズにこたえてきた。川崎重工は蒸気タービン発電設備をはじめ、高い発電効率を誇るガスエンジンやガスタービンなど分散型のエネルギー供給に適した製品と、それらを組み合わせたコンバインドサイクルパワープラントから最適なエネルギー供給システムを提案できる強みを有している。今後も製品技術力のさらなる向上とプラントエンジニアリング力の強化に積極的に取り組み、エネルギー関連事業をグローバルに展開するとともに、多様な市場ニーズに的確に応えながら、エネルギーの安定供給と環境負荷の低減、低炭素・脱炭素社会の実現へ貢献していく。

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