三菱重工業が5月10日に発表した2021年3月期(2020年度)連結業績によると、受注高は、前年度を8,322億円(20.0%減)下回る3兆3,363億 円となり、売上収益は、前年度を3,414億円(8.4%減)下回る3兆6,999億円となった。
事業損益は、プラント・インフラ部門、エナジー部門及び物流・冷熱・ドライブシステム部門が減少したものの、航 空・防衛・宇宙部門が増加したことにより、前年度から836億円改善して540億円となり、税引前利益も前年度から 820億円改善して493億円となった。
一方、親会社の所有者に帰属する当期利益は、前年度を464億円(53.4%減)下回る406億円となった。これは前年度において 過年度の損失計上分を繰延税金資産に計上したことによるもの。
2020年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行が続く中、経済活動が徐々に再開され て回復の兆しを見せつつあった。また、我が国経済も、同調して生産活動の持ち直しが見られるなど年度後半に かけて回復基調にあったが、年度を通しては、世界経済・我が国経済とも、前連結会計年度から大きく下振れした。
三菱重工2020年度データ
■2021年度の業績見通し
2021年度の業績は、売上収益3兆7,500億円(前年度比1.4%増)、事業利益1,500億円(177.4%増)、税引前利益1,300億円(163.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益900億円(121.5%増)の見通し。 (未確定外貨に係る円の対ドル、ユーロの為替レートの前提は、1ドル110円、1ユーロ130円)
三菱重工業の2021年3月期決算短信
三菱重工業の2020決算説明資料及び2021事業計画進捗状況