㈱日本触媒は7月16日、インドネシア子会社PT. NIPPON SHOKUBAI INDONESIA(以下NSI)が、7月11日、同社敷地内(インドネシア共和国チレゴン市)において、アクリル酸(AA)10万トン/年設備建設の起工式を行ったと発表した。
日本触媒のコア事業のひとつであるAAは、高吸水性樹脂(SAP)や、アクリル酸エステル(AES)等の原料として堅調に需要が伸びていく見込み。特に近年、アジア圏においてAAの需給バランスは非常にタイトであり、この需要に対応し供給責任を果たすため、昨年10月にNSIでの増設を決定した。これにより、本AA増設後の同社グループ年間生産能力は拡大され、安定供給体制のより一層の強化を推進していく。
<日本触媒グループのAA生産能力(万トン/年)>
2019年7月現在:88
2021年11月以降:98
<NSI社の概要>
設立:1996年8月
所在地:インドネシア共和国チレゴン市(本社および工場)
代表者名:社長 藤田 寿一
事業内容:AA およびAES、並びにSAPの製造・販売
資本金:120百万米ドル(払込資本金) 当社99.9%出資
従業員数:458名(2019年3月末現在)
<今回投資の内容>
生産能力:AA 10万トン/年(既存能力14万トン/年と合わせて計24万トン/年の生産能力となる)
時期:2021年3月末完工、同年11月商業運転開始
場所:NSI既存敷地内
設備投資額:約200百万米ドル