日本瓦斯(ニチガス)、川崎市浮島地区で大型ハブ充填基地用地を取得-2020年4月稼動

 日本瓦斯(ニチガス、本社:東京都渋谷区)は9月27日、順調に推移する顧客基盤拡大への対応と、事業連携を見据えた京葉地区に続く新たなハブ基地用地として、神奈川県川崎市川崎区浮島町地区に約9万5,000㎡(28,900坪)の土地を取得することを決定したと発表した。物件引き渡しは2018年12月末。取得価額は取得先からの要請により非公表。

 取得する土地は、川崎市内に位置する輸入基地、および東京湾アクアライン・首都高速湾岸線の浮島インターチェンジに近接する好立地に位置しており、ニチガスが独自に構築しているクラウド物流システム(大型ハブ充填基地での集中充填、無人デポステーション、デジタルトランスフォーメーションによる配送システム等)をさらに進化させ、これらの物流システムをパッケージ化したエネルギープラットフォーム事業の重要な戦略的拠点となる。

 また、建設予定である世界最大級の大型LPガスハブ基地、「夢の絆・川崎(仮称)」は、最新のICT、IoT技術を組み込み、LPガスのタンクへの受け入れ、ガスの協同充填、トレーラーへの積載、耐圧検査等の、完全デジタルトランスフォーメーションによる、世界初の完全無人オペレーションに挑戦する。

 加えて、ICタグや画像認証技術等を活用したガスボンベのトレーサビリティを実現し、リアルタイムでの配送経路や容器管理の「見える化」、センサー技術を活用した基地構内におけるトレーラー・ローリー等の自動運転オペレーションを目指す。これらエネルギープラットフォーム事業を支える様々なビッグデータの連携技術は、ニチガスが㈱ソラコムの通信技術により、協働で構築するシステム(ニチガスストリーム)の中で、AIが静的・動的に解析し、ニチガスストリームを通じたエネルギープラットフォーム提供事業を加速させていく。

<「夢の絆・川崎(仮称)」概要>

所在地:神奈川県川崎市川崎区浮島町

名前の由来」事業連携による、未来型エネルギーターミナル

ハブ基地面積:33,000㎡(10,000 坪)程度を想定

最大充填量:50,000t/月(ニチガス千葉工場は10,000t/月)

主な設備(最大):14 連全自動回転充填機8基、30t タンク3基(ICT による最小化)、完全自動容器検査場

稼働予定時期:2020 年4月

 ニュースリリース