ヤンマーホールディングス(本社:大阪市、以下ヤンマーHD)は2月1日、これまでヤンマーの傘下にあった「ヤンマー建機株式会社」、「ヤンマーエネルギーシステム株式会社」をヤンマーHD傘下に置き、新設分割によりアグリ事業本部を「ヤンマーアグリ株式会社」としてヤンマーHD傘下に置くことを決定したと発表した。新体制への移行に伴う主要人事異動は、機関決定を経て実施する予定。なお、エンジン事業、コーポレート機能は引き続きヤンマーの管轄で運営する。
最終商品事業である農業関連、建設機械、エネルギーシステムを事業会社として独立させることで、迅速な意思決定を行う体制を構築するとともに、各拠点の自律性を高め、国内外の事業拡大を加速していく。
■ 分社化概要
1.建設機械事業、エネルギーシステム事業の分社化
3月1日付で、ヤンマーの傘下にある「ヤンマー建機株式会社」、「ヤンマーエネルギーシステム株式会社」を、現物配当により持株会社であるヤンマーHDの100%子会社として移管する。これに伴い、現在ヤンマー傘下のコンパクトエクイップメント事業本部、エネルギーシステム事業本部のグローバル戦略統括機能を各事業会社に移管する。
2.農業関連事業会社の新設
4月2日付で、アグリ事業本部を会社新設分割により持株会社であるヤンマーHDの100%子会社として、新会社「ヤンマーアグリ株式会社」を設立する。併せて、同社は、ヤンマーの連結子会社である「ヤンマー農機製造株式会社」、「ヤンマーアグリジャパン株式会社」、「ヤンマーヘリ&アグリ株式会社」、「ヤンマーグリーンシステム株式会社」等の株式をヤンマーより承継し、迅速な意思決定が出来る体制を構築する。
3.農業関連事業の国内傘下会社の再編
4月1日付で、「ヤンマーアグリジャパン株式会社」を存続会社として、灌水事業を展開する「共立イリゲート株式会社」を吸収合併する。また、2013年に買収した「文明農機株式会社」の製造機能を「ヤンマー農機製造株式会社」へ事業譲渡し、「ヤンマーアグリジャパン株式会社」を通して販売を行う。スリムな組織構造を整え、一貫した商品開発と製造・販売・サービス提供を行う体制を構築する。