年頭所感、日本建設機械工業会 会長 平野 耕太郎

●年頭所感2018 日本建設機械工業会 会長 平野 耕太郎 

 日立建機(株) 代表執行役 執行役社長

 新年あけましておめでとうございます。年初に当たり、謹んでご挨拶申し上げます。

 昨年は、米国トランプ政権の本格的な始動、西欧主要国や日本での選挙、中国共産党大会の開催、北朝鮮問題など、政治や地政学的な変化が多くありましたが、世界経済の動向は比較的穏やかな状況でした。

 その様な中、昨年の建設機械世界需要は、一昨年と大きく様相を変え、一部地域を除いて増加しました。当工業会がまとめている建設機械出荷金額統計を見ても、1月から10月の累計で、対前年比国内8.3%増、輸出が26.3%増、合計で18.3%増という喜ばしい結果となっています。

 今年の建設機械世界需要の見通しは、引き続き好調を維持するものと期待していますが、業界を取り巻く状況は更に変化していくものと考えられます。社会や顧客の環境・安全・生産性の向上に対する要望はより強く具体的になり、IoT・ICTやi-Constructionなどの情報技術や最新技術を活用した顧客ニーズに対応した製品、サービスの提案が必須となっており、当工業会は会員各社の製品、コンポーネント、部品、サービスを通じ、この様な市場ニーズに新たなソリューションを提供し続けたいと考えています。

 当工業会の設立理念である「調和と発展による世界への貢献」ならびに「共生と競争」のもと、①東日本大震災や一昨年発生した熊本地震、昨年の九州北部豪雨災害の復興への貢献、②環境・省エネルギーに対する対応、③会員各社のグローバル展開支援、④i-Constructionなど新しい技術への対応等この4点を重要な活動分野として、今年も引き続き取り組んでまいります。

 最後になりますが、本年が皆様にとりまして健康で幸多き一年となりますよう祈念し新年のご挨拶とさせて頂きます。

 

以上